花粉症にもオススメな春の薬膳レシピ特集

3

春におこりやすいトラブルは、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、咳、頭痛などの発熱性のカゼの症状やじんましん、めまい、花粉症、などがあります。

また、春は肝機能が活発になり、精神も興奮しやすくなるので、自律神経の不調が出やすくなります。

春に崩れやすい体調にオススメの薬膳特集をお伝えしていきます。

のぼせ、めまいにオススメな食材

c82f8df7467c478cce9dcb07ba24fcbc_s

肝を補う血や津液が不足することにより、のぼせやめまいなどがおこりがちになりまから、肝の機能を調整するものを摂るようにしましょう。

亢進(こうしん)しやすい肝の機能を正常させるには、セロリ、トマト、アワビ、ハマグリ、菊花、決明子(けつめいし)などがおすすめです。

万能で特にオススメなセロリをご紹介

セロリ

セロリは肝の機能を調整しながら、余分な熱を冷まします。

ストレスなどによるイライラや、かっかした気分を落ち着かせる作用があります。

春の薬膳にも、よく使用する食材でもあります。

香りが苦手な方もおりますが、最近は食べやすいサラダ感覚の香りが柔らかいタイプのセロリのタイプも売られています。

おかげで、生でもいただきやすくなりました。

例として、生春巻きなどの具などに生野菜として取り入れると簡単で、さっぱり美味しくいただけます。

プラスアルファで摂りたい食材

肝の機能が盛んになる春は、補血(血を補うもの)も意識的にとるように心がけてください。

補血食材には、
牛肉、鶏肉、レバー、うずらの卵、鶏卵、かに、なまこ、キャベツ、ニンジン、ほうれん草、黒豆、黒胡麻、当帰、竜眼肉、なつめなどがおすすめです。

また解表作用のある物を摂ると良いでしょう。

菊花、ミント、ごぼう、葛粉、トウチなど

また

紫蘇、生姜、ネギ、シナモン、香草なども

取り入れるとなお良いでしょう。

花粉症にもオススメ!春の薬膳茶レシピ

まずは簡単な薬膳茶から、ご紹介します。

菊花と枸杞茶

2

目に良い菊花と枸杞を加えた薬膳茶になります。

菊花は目の充血をとり、炎症を鎮める効果があります。

さらに枸杞の実と合わせることで、肝機能に働き、目のかすみや視力低下の予防にもなります。

菊花とミント茶

1

花粉症には、菊花とミントをプラスした薬膳茶がおすすめです。

花粉症や目のかゆみがある時には、ぜひミントをとりいれてみてください。

ミントは、目や喉などの上層部の熱を冷まし、炎症を抑える効果があります。

ジャスミンティーゼリーにミントアレンジ

3

ジャスミンティーをゼリー状にして、ミントを添えれば爽やかになります。

春のトラブルは目にでやすいので、簡単薬膳茶からまずはトライしてみてくださいね。

セロリを使った春の薬膳レシピ

4

5

春餅にお肉と三つ葉を巻いたり、生春巻きに、セロリを一緒に巻いてみました。

s

サラダセロリなら生でも食べやすいので、三つ葉と同じようにつかえます。

 補血作用のある龍眼肉を使った薬膳レシピ

7

補血作用がある龍眼肉を入れた人参のナムルのご紹介です。

龍眼肉は中国の果実で、乾燥させたタイプのものは、見た目が干しぶどうに似ています。

ナッツ類と一緒に人参のナムルに混ぜ合わせてみました。
人参の甘みともよく合います。

龍眼肉とは?

8

龍眼肉には、心の機能を高め、血を補ったり、動悸や不眠、など精神不安を改善させるまた消化機能を高める作用があると言われます。

干し龍眼は、見た目が干しぶどうによく似ています。

甘みもありますから、そのまま食べたり、干し龍眼と生姜と煎じてお茶にして飲んでもよいです。

ただし体内に熱がこもりやすいタイプや、湿がたまっている体質の方には不向きなので、ご注意ください。

The following two tabs change content below.
中島香代子

中島香代子

栄養士、薬膳コンシェルジュ、薬膳エバンジェリスト(薬膳コンシェルジュ協会認定)、豆腐マイスター、裏千家茶道師範、草月流華道師範 主婦の立場から家族の健康管理のために薬膳を学ぶ。 薬膳の考えの素晴らしさを広めたいと思いカルチャー講座にて薬膳講座を引き受けながら薬膳レシピの提案や栄養指導などの活動をしています。 生活の中にすぐに役立つ簡単薬膳をお伝えして行きたいと思います。