彩り鮮やかな菊花を使った薬膳料理をご紹介

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まだまだ残暑厳しい9月ですが、やはり朝晩は秋の気配を感じますね。
9月9日は、五節句の一つとされる重陽の節句がありました。
菊を用いて不老長寿を願うことから、
別名、菊の節供とも言われます。

菊の用途

菊酒(お酒に菊を漬け込む)や菊湯(湯船に菊を浮かべます。東洋のハーブですね)。
また菊枕(枕に菊を詰めて菊の香りで邪気を払います)などにして菊を用いて邪気祓いをします。
菊花は薬膳では、良くお茶にしていただきますがお料理にも使えます。
よく胡瓜と酢の物にしていただきますが、他にも色々とお料理につかえます。
色も鮮やかにて食卓が華やぎます。

菊花の薬膳効果

菊花は 性味は甘・苦。
帰経は肺、肝 になります。
薬膳効果は体表にとどまる邪気を払い熱を冷ますとされます。
また、肝にこもる熱を冷まし、目の充血をとります。
さらに解毒効果もあり炎症を鎮め毒素を出します。

発熱や、頭痛、喉の痛み、咳に良いとされますから、これからの季節には重宝いたします。

肝の機能不足による視力減退やかすみには、クコの実(枸杞子 くこし)と合わせるとよいです。
高血圧のようなめまい、ふらつき、頭痛によいとされます。
残暑がまだきびしい9月上旬には、夏の疲れをとる菊花入り酢の物、胡瓜は体の熱をとります。
また体を潤す水分も多いのですが、体を冷やす野菜でもあります。
温性のお酢を一緒にとることで夏に奪われた津液を補給しながら、冷やしすぎません。
季節の菊花をいれて、ほろ苦い酢の物になります。

菊花を使った薬膳料理

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菊花はまた薬膳料理に添えても華やかに演出してくれます。
野菜売り場には食用の菊花が並びますので探してみて下さいね。
秋のお月見の晩には薬膳肉団子などいかがでしょうか。

いつもの肉団子を揚げてから黒酢、紹興酒、砂糖またはハチミツを煮詰めてソースを作り
ます。
その時に枸杞子と陳皮(ミカンの皮)またはオレンジの皮も刻んでソースに入れて仕上げます。秋の後半では柚子の皮入れてもいいですね。
いつもの肉団子の甘酢あんかけも黒酢でつくると風味もアップします。

パーティーにもオススメな菊を使った料理

また黒酢には血液を浄化して血行をよくしてくれます。
また脾胃にたまった飲食物の消化を促進してくれます。

夏の疲れをとりながら鶏肉の肉団子にすることで疲労回復効果もあります。
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盛り付けフィンガーフード風にしてみました。
仕上げには菊花と胡麻でかざります。
華やかになり、おもてなし薬膳にもなりますね。
どうぞお試しください。
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お知らせ

また、ナオミプレイスにて次回は11月30日に、冷え対策の冬の薬膳講座を開催いたします。

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中島香代子

中島香代子

栄養士、薬膳コンシェルジュ、薬膳エバンジェリスト(薬膳コンシェルジュ協会認定)、豆腐マイスター、裏千家茶道師範、草月流華道師範 主婦の立場から家族の健康管理のために薬膳を学ぶ。 薬膳の考えの素晴らしさを広めたいと思いカルチャー講座にて薬膳講座を引き受けながら薬膳レシピの提案や栄養指導などの活動をしています。 生活の中にすぐに役立つ簡単薬膳をお伝えして行きたいと思います。

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