日本産マカ誕生秘話!試行錯誤を重ねた驚愕の年月は・・・

日本産マカ

「日本でのマカの栽培は不可能だ。」
ペルーの厳しい環境で育つマカを栽培するには、日本の環境はあまりにも不向きで誰もが次々に栽培を諦めました。
たった一人の男を除いては。
今回は日本産マカがどうやって誕生したのか、そしてマカの栽培に挑んだ一人の男のお話しをしましょう。
ペルーからの輸出が禁止になっているはずなのに、なぜ日本産のマカが存在するのか。
その謎が解けると思います。

マカ、日本上陸!

マカが日本に紹介されたのは1990年に大阪で開催された『国際花と緑の博覧会』です。

博覧会に参加したペルー代表団のトツプだったソクラテツ・シオタ氏が、「ペルー産マカは物凄い植物で人類にとって必ず貢献できる。是非日本の技術で栽培し、普及させてもらえないか」と、いろいろな団体・研究所にマカの種を提供しました。

多くの方々が栽培にチャレンジしましたが、簡単に栽培できるものではありませんでした。それもそのはず、マカはペルーでは標高4~5,000mの高地で栽培され、日中は20℃前後、夜になると-10~-15℃まで気温が下がり、また低酸素で他の植物は栽培ができないほど厳しい環境で育つ、大変難しい植物だからです。

日本ではそのような厳しい環境はなく、富士山でも生育しないような植物です。

多くの方々がマカの栽培にチャレンジしましたが、経験・知識がある方ほど、「これは不可能」ということで栽培を諦めました。

※シオタ・テツオ氏
本名は、塩田哲夫。秋田大学を卒業後ペルーに渡り、後フジモリ大統領の後任として「アンデス農業生物資源研究所」の所長として活躍しました。

ただ一人、あきらめなかった男

そんな中、マカに魅了され、なんとか日本での栽培を成功させようと挑戦を続けた方が一人だけいます。大久保利彦さんです。大久保さんは、塩田氏と交流を深め、また塩田氏からの熱いメッセージを受け日本でのマカの栽培に挑戦しました。

日本の土地で育つというだけでなく、高品質のマカを作るため、品種改良や栽培方法、土壌づくりなど、試行錯誤を重ねながら20年近く取り組んだ結果、本場ペルー産を圧倒的に上回る品質のマカの安定栽培に成功しました。しかも、農薬を使わずに完成させたところが大久保さんの凄いところです。

ペルー産マカとの比較表

日本産マカとペルー産マカの成分比較表

世界では何が起きている?

大久保さんが栽培に取り組んでいる間、世界ではマカの市場はどのようなことになっていたのでしょうか。

かつて米国の製薬会社が別の用途で開発した「バイアグラ」が効果があるということで世界中で有名になりましたが、これには副作用があるかもしれないという事で、それでは地球上の植物の中でこれに近いパワーを持った植物はないかと探し回り、注目されたのがマカです。

その後、多くの会社がマカを商品化し、世界中で愛用されるようになってきました。

そのため、ペルー政府はマカは貴重な外貨獲得の資源でもあり、世界中で粗悪品の流通を防ぐためにも、原料を管理する必要性が高まってきました。その結果、2003年にペルー政府はマカの種・生マカの輸出を禁止しました。現在では、ペルーからは加工した原料の形でしか輸入できません。

日本に輸入されたのは1990年代後半からで、今では殆ど方々がご存知の素材になりました。

アメリカでは、現代人は普通の野菜・果物を食するだけでは健康を維持することは難しく、栄養成分の種類・含有量に優れた植物を食しないと健康維持ができないという考え方が年々強まってきています。そのような食物はスーパーフードと呼ばれ、そのニーズは拡大の一途をたどっています。

マカはスーパーフードの代表格であり、5年ほど前からは、海外では男性はもちろんですが女性の需要も大きく伸びています。もともとマカは、ペルーでは老若男女に広く愛されている植物です。ようやく日本でも女性の方にも認知が上がってきており、マカ本来の特徴である、「誰が食べても体に良い」ということが広まってきています。

アジア市場でも以前からマカは漢方の世界で注目されていましたが、マカは南米のペルーが産地であり、漢方の原料は基本アジアで収穫されているものが主であるために積極的には使用されていませんでした。一昨年頃からも中国産マカが市場に流通するようになり、漢方の世界でも注目されている原料となり、ニーズも高まっています。ただ、中国産のマカもありますが、他の食材と同様に富裕層達の間では中国産はあまり人気がなく、ペルー産を求めるようです。そのため、ここ数年は中国のバイヤーが大挙してペルーへ押しかけ、資金力にものをいわせてマカを買い漁っているという情報をよく耳にします。また、どうやら密輸もあるらしく、ペルー当局も頭を悩ませているようです。これも爆買いの一つなのでしょうか。

ヨーロッパでもアメリカと同様の流れがあり、年々需要は拡大しています。

日本では、大手をはじめ多くの企業が男性向けの商品として販売されていますが、海外の流れと同様に女性向けのマカの市場が徐々に拡大しています。

日本産マカにスポットライトが!

弊社は数年前、大久保さん達が収穫したマカを原料として一手に取扱っている企業である日本マカ(株)と出会いました。この会社は、「世界一高品質の日本産マカを世に広めたい」という生産者の代表である大久保さんの思いに共鳴し、日本産マカの普及・栽培拠点の拡大に尽力されています。

今、マカは世界中で需要が大幅に拡大し、本場ペルー産と比べてより高品質な日本産マカに対しても国内外からの問合せが増えております。

弊社は、日本マカ(株)と協力して、日本産マカと独自の酵素技術を使った「世界に一つしかない」マカ商品の開発プロジェクトをスタートさせました。

さて次回は、酵素マカが商品になるまでの開発秘話をお伝えします。ご期待ください。

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杉村剛
日本のまんま/酵素マカの開発者。日本産の選りすぐりの天然食材にこだわり、独自のサプリメントを創り出してきました。 「日本の食と技術で、世界に幸せを」を使命とし、日々奮闘中です。「日本のまんま 酵素マカ」にまつわる、とっておきの話を発信していきます。どうぞよろしくお願いいたします。

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