「目にも青葉 山ホトトギス 初鰹」
春から夏にかけて、江戸の人々がもっとも好んだ山口素堂の俳句です。
昔から日本人は季節感を大事に暮らしてきました。
旬の物や初物を食べることで季節を感じる習慣もこの江戸時代に生まれてきたのですね。
春から初夏にかけて太平洋を北上してくる「初鰹」もそのような食べ物のひとつです。
脂のたっぷり乗った秋が旬の「戻り鰹」に比べ初鰹は脂質が10分の1とあっさりとした味が特徴となっています。
「簡単、お洒落薬膳 14回目」ではそんな初鰹を使った薬膳をご紹介します!
鰹の気になる薬膳効果は?
鰹は薬膳の考え方では「気」や「血」のめぐりを活性化させるので、疲労回復や胃腸機能の回復によいとされています。
血を補う効果が高いとされている魚ですので、女性にとって大事な鉄分が豊富に含まれています。
特に「血合い」の部分には鉄分、タウリン、ビタミン類が豊富ですので意識して召し上がってみてくださいね。
初鰹と新玉ねぎの簡単薬膳
初鰹は春の新玉ねぎをたっぷりのせて、さっぱりいただくのがオススメ!
玉ねぎには、気の巡りを正常にし、血液の流れをよくする働きがあるので鰹との相性は抜群です。
にんにく・生姜などの薬味を使うと、鰹の魚臭さを和らげて食べやすくなりますよ。
また、初鰹は秋の戻り鰹にくらべたら脂ののりが少なくあっさりしているので、
松の実や胡桃などをトッピングすることで、薬膳効果もプラスできてさらに美味しくいただけますね。
松の実はお肌の乾燥を防ぎ潤いをあたえます。
そして、粘膜を潤して便通をよくします。
中国では、1日3回、長く食べ続けると仙人になれるという言葉があるほど滋養強壮に優れた食材なんです。
初鰹で初夏を味わい、しっかりと補血して夏に備えましょう!
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