「土用の丑の日」は、やっぱりうなぎ!?

丑の日

今年の夏は、大変暑くなると予報も出ていますが、急に猛暑となりましたね。

夏の初めのこの時期は、昔から夏の「土用」と言われています。

そもそも、《土用》ってどういう意味?

「土用」とは、元々土旺用事と言ったものが省略されたもので、
世の中の全てのものは木火土金水の五つの組み合わせで成り立つという
古代中国の五行説を季節にも割り当てたものだそうです。

木-春 火-夏 金-秋 水-冬

そして、「土」の性質は全ての季節に均等に存在するものとして、
各季節の最後の18~19日を「土用」としました。

今は一般に「土用」というと夏だけですが、本来は全ての季節に土用があります。

「土用」は季節の最後に割り振られるので、
「土用の明け」は、次の季節の始まる日の前日。

(夏土用は、立秋の前の日に終わる)

異なる季節の間に「土用」を置くことで、消滅する古い季節と
まだ充分に成長していない新しい季節の性質を静かに交代させる働きをするそうです。

そして2016年は、「土用の入り」が7月19日になります。

恐らく、ここからが猛暑の本番になるのでしょう。

(ちなみに「土用の明け」は、8月6日です。)

土用丑の日とウナギの関係

では、《丑の日》とは、どういう意味なのでしょうか??

丑の日の「丑」は、十二支の「子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥」の丑です。

各土用の中で丑の日にあたる日が「土用丑の日」。

そして2016年は、7月30日(土)です。

《土用丑の日とウナギの関係》

夏の土用の時期は暑さが厳しく、夏バテをしやすい時期。

昔から「精の付くもの」を食べる習慣があり、
また精の付くものとしては「うなぎ」も奈良時代頃から有名だったようですね。

「うなぎ」は、ビタミンはA、B1、B2、E、D、
ミネラルはカルシウム、鉄分、亜鉛、
脂質はDHA、EPA、さらにはコラーゲンも多く、実に栄養に富んだ食品です。

ただ、今のように「土用」に「うなぎ」を食べる習慣が一般化したきっかけは、
幕末の万能学者として有名な平賀源内さんが、

平賀源内

出典:okiraku-news.net

「夏場にうなぎが売れないので何とかしたい」と
近所のうなぎ屋さんに相談され、
「本日、土用丑の日」と書いた張り紙を張り出したところ、
大繁盛したことがきっかけだと言われています。

そんなことから一般的に「夏土用の最初の丑の日」には
うなぎ屋の祭り、「土用丑」と称して、「うなぎ」を食べる日!

ということになったようです。

江戸時代の単なるキャッチコピーが、
日本の夏の習慣になってしまったのだから驚きですよね!!

みなさん、夏バテせずに、猛暑の夏を乗り切りましょう!

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川井太郎
「病院でよくならなかった人の為の整体院」として、頭痛や首肩こり、腰痛、慢性疲労等の筋骨格系症状をはじめ、冷え症、むくみ、更年期症状等の婦人科系症状、アトピー、喘息等体質的症状など、様々な患者さんの症状を改善へ導いている。 「身体のゆがみ」&「アンチエイジング」の専門家 著書『腰痛が治るのはどっち?』(学研パブリッシング)、『腰痛・股関節痛・足のしびれが消える「骨盤ゆらし」』、(マキノ出版)『スマホうつ』(秀和システム)など あん摩マッサージ指圧師 保健医療学修士(国際医療福祉大学大学院 理学療法修士課程修了) 米国アンチエイジング医学会(A4M)認定 ヘルスケアプラクティショナー 日本抗加齢医学会認定 指導士   専門家プロファイル http://profile.ne.jp/pf/kawaikinkeitai/

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