【食材の話】夏の疲労回復、夏バテ対策にお酢を食す

生姜酢

夏はさっぱり口当たりの良いお酢の味付けをうまく使うと、
食欲がない時にもおいしくいただけるものです。

またさっぱりした酢の物などがおいしく感じますね!

今回は夏バテにぴったりなお酢を使った
レシピをご紹介いたします。

漢方でのお酢の効果、効能とは?

お酢は漢方では血液を浄化して、血行を良くする作用があります。
また胃にたまった飲食物の消化を促進してくれます。

また解毒効果があり、
魚や肉の毒素を分解するなどの殺菌の効果があるとされます。

お酢の種類をご紹介

お酢にはいろいろ種類があります。

穀物酢  とうもろこしが原料でさっぱりした味なのでサラダなどの
ドレッシングに合う。

米酢   米が原料。穀物酢よりも味にこくと旨みのある味です。

果実酢  果物が原料なので米酢よりもまろやかな味が特徴ですので、
ドリンクなどにしても飲みやすお酢です。
ブルーベリーやパイナップル、マンゴー味などの果実酢は
最近とても人気です。

黒酢   玄米が原料で米酢の一種です。
代謝を上げるなどの効果があるアミノ酸が穀物酢の10倍もあり、
味も匂いも強いお酢です。

今回はこの黒酢で作る生姜酢の紹介です。

黒酢

刻んだ生姜と黒酢と甘味に蜂蜜を入れて瓶に入れて、
漬け込んでおいて常備しておくと便利です。

生姜酢

お料理にかけたり、また調味料としてつかったりと簡単に黒酢を食すことができます。

黒酢の血行を良くする効果と生姜の胃腸を温めるダブルの効果で
夏のクーラーによる夏冷えや、冷たい物の食べ過ぎから体を守ります。

また黒酢の疲労回復効果で夏の疲れにも効果が期待できます。

キュウリやトマトは体を冷やす夏野菜です。

暑い夏には体をクールダウンしてくれます。

今回ご紹介するのは、
蒸した鶏肉をスライスして夏野菜と盛り付けして、
黒酢の生姜酢をたれとしてかけるだけの簡単蒸し鶏料理です。

お好みで胡麻油やお醤油、和からしなども良く合います。

鶏肉は温性の食材にて冷え対策にも良い食材です。

キュウリは熱性の下痢や発熱に良く、また夏バテにもおすすめです。

トマトはリコピンという美肌成分が豊富ですので日差しの強い夏には
たっぷりといただきたいです。

ただどちらも季節の夏野菜で体を冷やしますので、
冷え症の方は生姜やお酢などとうまく組み合わせて食すのをおすすめします。

黒酢煮豚のレシピをご紹介

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黒酢煮豚の作り方

鍋にスペアリブや豚肉のかたまりを入れて、
黒酢、紅茶、みりん、お醤油を同量で煮込みます。

この時に甘味として、氷砂糖をいれます。

スパイスの八角、にんにく、生姜、月桂樹の葉を入れて煮込みます。
スペアリブのような骨つきでつくってもおいしいです。

黒酢で煮ることにより、お肉が柔らかく仕上がります。

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夏バテにぴったりな黒酢煮豚の効果効能は?

豚肉は疲労回復に役立つビタミンBが豊富です。

また薬膳では豚肉は陰(液)を補い、乾燥を防ぐ効果もあるとされます。

クーラー乾燥対策にもよいでしょう。

また夏バテ予防にもお酢で煮込むことでさらに効果がアップいたします。

黒酢で煮込むことにより肉もさっぱりした味に仕上がります。

加熱することで、黒酢の強い酢の香りもとんで、
食べやすい味にしあがります。

余った黒酢煮豚は翌日のお弁当にもよいですね。

作り置きしておくと、夏場のキッチンでの調理時間も短縮できます。

簡単薬膳には作り置きできるお惣菜を常備することが大変便利です。

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中島香代子

中島香代子

栄養士、薬膳コンシェルジュ、薬膳エバンジェリスト(薬膳コンシェルジュ協会認定)、豆腐マイスター、裏千家茶道師範、草月流華道師範 主婦の立場から家族の健康管理のために薬膳を学ぶ。 薬膳の考えの素晴らしさを広めたいと思いカルチャー講座にて薬膳講座を引き受けながら薬膳レシピの提案や栄養指導などの活動をしています。 生活の中にすぐに役立つ簡単薬膳をお伝えして行きたいと思います。

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