マカってなに?意外と知らない基礎知識

日本産マカの写真

最近、健康食品として話題のマカ。ドラッグストアやコンビニなどでも多く見かけるようになりましたね。栄養ドリンクやサプリメントなどでよく使われているため、マカは「薬」と思われている方も少なくないようです。
そこで、今回は皆さんに知ってて欲しいマカの基礎知識をお話ししたいと思います。

マカの起源

アンデス山脈の写真マカは、チベット北東部の海抜3000mの高地に自生していた植物だといわれています。今から2000年ほど前に、この高地で暮らしていたチベット族がペルーに持ち運んでペルーのボンボン高原のフニン県に植えて耕作を始めたという説もありますが、一般的には、ペルーが原産地と言われる人参と大根に近いアブラナ科の根野菜です。
インカ帝国の繁栄よりもはるかに何千年も前からアンデス地方で伝承されてきた非常に栄養価が高い食べ物で、古代においては一部の貴族階級のみが口にすることのできた高級食品でした。
豊富な栄養素が含まれているため、現地では『アンデスの薬草の女王』、『栄養の缶詰』『アンデスの幻の秘薬』 などと呼ばれています。

マカの驚くべき生命力

マカは、アンデス山脈の4000~5000mという高地で育ち、日中は強い直射日光で常に強風が吹き、年間を通して平均7度以下(夜は-10度以下)という厳しい自然環境の中で育ちます。マカは、ミネラルを豊富に含む土地でも一度栽培すると5~10年は土壌を不毛にしてしまうほど強力に大地の栄養素を吸収してしまう生命力の強い植物です。その土地では連作ができません。この特性は、強壮剤として有名な高麗人参とよく似ています。

世界中で注目されている、マカ

たくさんのマカの写真1500年代にスペイン人が南米に来たとき、マカを食べた馬が元気になって子供を何頭も産んだことから、スペイン人兵士の滋養強壮のためのものとして重宝されるようになりました。しかし、その後、キリスト教の布教のために現地の信仰が禁止され、お供え物として使用されていたマカは栽培が禁止されました。それでもペルーの奥地で密かに栽培されていました。そしてそれから400年以上たった最近になり、なぜアンデス山脈の高地には元気な老人が多いのか調査したところ、どうやらマカのおかげであるらしいと分かってきたのです。ペルーでは、老若男女が健康のためにマカを料理・飲み物の中に入れて食されています。現在、アメリカ、日本、欧州等世界中から注目を浴びるようになり、健康食品に加工され愛用されています。

マカは、とても貴重な野菜

マカは、現在ペルーにとって外貨を稼ぐ重要な商品になっています。そのため、ペルー政府は種及び生のマカを海外に持ち出すことを法律で禁止しています。
そのため、海外へ輸出する場合は、乾燥し粉末にしたもので輸出されるのが一般的です。日本では、粉末やマカのエキスを抽出したサプリメントなどの加工食品となり、販売されています。ペルーでの乾燥は、天日による自然乾燥が殆どです。乾燥するまでに約3ヶ月かかり、そのため収穫時の新鮮さが日毎に失われ、ビタミン・ミネラル等の含有量も時間経過とともに変化すると言われています。
さて、ここで「今は輸出禁止になっているのに、なぜ日本産のマカがあるの?」という疑問をお持ちの方も多いと思います。

次回は、「日本産マカ」の誕生の秘密についてお話しします。どうぞご期待下さい。

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杉村剛
日本のまんま/酵素マカの開発者。日本産の選りすぐりの天然食材にこだわり、独自のサプリメントを創り出してきました。 「日本の食と技術で、世界に幸せを」を使命とし、日々奮闘中です。「日本のまんま 酵素マカ」にまつわる、とっておきの話を発信していきます。どうぞよろしくお願いいたします。

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