茄子の旬は晩夏から初秋ですが、もっともおいしいのは秋茄子といわれています。
真夏に比べて朝晩の気温の差が大きくなる季節は、肉厚実がしまって味の濃い茄子になるからです。
茄子は美味しくて、栄養価もある野菜ですが気をつけなければいけない部分もあります。
薬膳レシピとご一緒にお伝えしていきたいと思います。
お嫁が茄子を食べてはいけない理由は?
〈秋茄子は嫁に食わすな〉ということわざがありますが、
これは茄子が体を冷やす野菜とされているので
これから大事な跡継ぎを産むお嫁さんの体を冷やさないようにという
お姑さんのお嫁さんに対する労りの説とも言われています。
茄子は体の熱をとる野菜ですので体が冷えている人や、
下痢気味の人は食べ過ぎには注意してくださいね
また紫色の皮にはアンチエイジング効果のあるポリフェノールを含んでいるので、
皮ごとついたまま食すのもおすすめします。
薬膳における茄子の効果効能は?
薬膳では茄子は体にこもった熱を冷まし、血流を良くするとされ、
また余計な体の水分を排出してむくみをとる作用があります。
夏から初秋の暑さの疲れには、
大変重宝いたしますが、さらに秋はうまみも甘味も凝縮されてきて、
一番おいしい季節になります。
また消化機能も整えるので残暑からの疲れを取りながら、
秋に向けて胃腸を整えるにも秋茄子は効果があります。
ただ茄子は体を冷やす野菜ですので、生姜やネギ、ニンニク、唐辛子、香草などとの
温性の食材と一緒に食べるのをおすすめします。
また、食欲不振には茄子をにんにく、味噌や醤油、油、塩で炒め唐辛子や香草を加える
などするのもおすすめです。
定番の茄子の味噌のピり辛炒めや、マーボー茄子など辛味との組み合わせが良いでしょう。
逆に熱のあるときや真夏には、茄子の浅漬けや冷やし茹で茄子などさっぱりとおいしく感じます。
秋茄子を使ったレシピをご紹介
茄子のラタトゥユ
今回ご紹介するのは常備菜にしてもおすすめの茄子のラタトウュです。
温性の唐辛子を入れたピり辛味の仕上げにしました。
またイライラ予防のセロリも加えます。
また体を温めるニンニクを入れて炒めてあるので、ニンニクの香りも食欲をそそります。
オリーブオイルとだし汁で仕上げる和風イタリアンな簡単な茄子料理
和風イタリアンに茄子と香草(バジル)とネギの組み合わせオリーブオイルで炒めます。
仕上げに鰹、昆布のだし汁に醤油、みりんで仕上げます。
茄子に合わせた調理方法もたくさんあります
茄子にも、最近は種類がたくさんあります。
お料理に合わさせて、
いろいろ試してみてくださいね。
例えば、白茄子は味がしみ込みやすいので、
だし汁を使った和風にも、またはチキンとトマトの茄子煮込みなどによいでしょう。
ソテーして美味しくいただけるタイプが日本にもたくさん出回るようになりました。
体を冷やす野菜には組み合わせるもので、うまく調整するのが薬膳効果の出番でもあります。
残暑疲れを取りながら胃腸の調子を整える秋茄子でした。
最新記事 by 中島香代子 (全て見る)
- お雛様を祝う色鮮やかな薬膳フィンガーフードのレシピ紹介! - 2018年2月20日
- 甘酒入りの免疫力アップメニュー - 2018年1月24日
- 黒豆を使ったオシャレな薬膳フィンガーフード - 2017年12月18日