冬の乾燥対策に山芋と黒キクラゲを使った薬膳レシピをご紹介

山芋とキクラゲと牛肉のオイスター炒め

秋のおすすめ食材の一つの山芋は、老化予防や滋養強化に良いとされ
潤肺作用があるので体や肺を潤すので、秋の乾燥対策にもよいとされています。

滋養にも良い山芋の生薬名は、三薬(さんやく)と言います。
糖尿病などの生活習慣病の予防にもよいとされます。
また脾(消化器系)の働きをよくするので慢性の下痢食欲不振時にも使うといいでしょう。

肺の働きを良くして体に必要な陰液を補うので、慢性の咳や喘息の効果があり、
さらに腎の働きをよくして、頻尿、老化予防に有効とされます。

栄養価が高く万能な食材の山芋

薬膳では山芋は気と陰の両方を補うとても栄養価が高く滋養によい食材です。
気陰の両方を補う薬は少ないので、薬膳効果の高い食材といえるでしょう。

生で食べてもおいしいのですが、加熱して食してもとてもおいしいです。

餃子の皮に山芋を混ぜて作るとぷりぷりとした食感になり、グラタンに入れてもほっくりとしたお芋の食感が楽しめます。また炒めて食べても少し粘りがでておいしくなります。

今回は山芋と黒キクラゲ入り牛肉のオイスターソース炒めのご紹介です。

山芋と黒キクラゲ入り牛肉のオイスターソース炒め

山芋とキクラゲと牛肉のオイスター炒め

材料

・山芋または長いも
・黒キクラゲ(乾燥したものはぬるま湯でもどして利用してください)
・牛肉
・塩コショウ
・中華だし
・お醤油
・お酒
・みりん
・砂糖
・生姜の絞り汁
・オイスターソース
・黒酢
・陳皮パウダー

レシピ

1.フライパンを温めて牛肉から炒めていきます。
火が通りましたら、黒キクラゲ、山芋の順に入れていきます。

スライスした山芋(または長いも)と黒キクラゲ入れて炒めます。

山芋は歯ごたえが残る程度にさっと炒めます。

2.塩、胡椒、中華ダシ、お醤油、お酒、みりん、砂糖少々に生姜の絞り汁、
オイスターソースと黒酢を入れて仕上げます。

ワンポイントアドバイス
手軽に市販の焼肉のたれにオイスターソースと黒酢を入れて仕上げても簡単でおいしく味がきまります。

3.山芋のネバネバでとろみが少しでてきますので、片栗粉でとろみをつけなくとも大丈夫です。仕上げに陳皮パウダーをかけて完成です。

陳皮はみかんの皮を干した生薬で、七味唐辛子にも入っているので皆様にはよく
お馴染みですね。

気の流れをよくし、消化吸収機能を整えてくれますから胃もたれを解消してくれます。
また余分な水分を取り除き、痰をとる効能もあります。

腎に効果のある牡蠣からできているオイスターソースを味付けに使うのがポイントです。

また黒酢を入れることにより酸味も加わりさっぱりとおいしくなります。
お酢は温性の調味料なので血の巡りも良くなります。

黒キクラゲの効果効能について

黒キクラゲは国産の黒キクラゲが最近たくさん出回っています。

また生の黒キクラゲもスーパーで手軽に手に入るようになりました。

乾物の黒キクラゲを利用する場合には、ぬるま湯に漬けてもどしてから利用ください。

生きくらげ

乾燥きくらげ

黒キクラゲは気血を補い、血液の浄化や生活習慣病の予防に、また疲れやすい、顔色が悪
いなどの症状を改善します。

薬膳では陰液を補い血液を補うので、特に血の不足気味な女性にはおすすめです。
また肺を潤すので空咳、口の渇きや乾燥肌など秋から冬のトラブルにもおすすめです。

秋から冬にかけて血の不足を補う黒キクラゲのレシピを次回もご紹介したいとおもいます。
中華だけでなく和風から洋風までも応用の効く食材になりますので、今回をキッカケに食卓のレシピに加えてみてくださいね。

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中島香代子

中島香代子

栄養士、薬膳コンシェルジュ、薬膳エバンジェリスト(薬膳コンシェルジュ協会認定)、豆腐マイスター、裏千家茶道師範、草月流華道師範 主婦の立場から家族の健康管理のために薬膳を学ぶ。 薬膳の考えの素晴らしさを広めたいと思いカルチャー講座にて薬膳講座を引き受けながら薬膳レシピの提案や栄養指導などの活動をしています。 生活の中にすぐに役立つ簡単薬膳をお伝えして行きたいと思います。

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